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大ガラスのひびとラップのしわ [現代美術]

研究室の片隅に置きっぱなしの拙作《布泉にしずく》に、ふと目がとまりました。
サランラップでおおい、そこにエナメル絵の具で「ふ」と書いているのですが、時を経るうちに、しわが寄ってきているのですね。
しわが寄りながらも、エナメル絵の具の「ふ」の字を必死で支えているように見えてきて、なんだかとてもいとおしくなってきたのです。
デュシャンの《大ガラス》のひびの形は、事故でも起こらないかぎり変わらないけど、《布泉にしずく》のしわは変化するのだと、ひとりで思わず張りあっている自分に気づき、「ふ」と息をつきます。
そして、どんなきっかけであれ、こんなふうに「ふ」と一息つくための作品だったのだと、あらためて思い起こした次第です。
「遠州まぶさび」展に初出品してから2年と数ヶ月目のしわの寄り具合とともにアップします。
左に45度かたむけると「ふ」の字も見えますので、見えましたら「ふ」と息をついてみてください。

布泉にしずく2012.1.13.jpg
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