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岡本源太の新刊書 [あいだ哲学]

わがゼミ出身者の岡本源太くんが新刊書『ジョルダーノ・ブルーノの哲学』(月曜社)を刊行しました。
博士論文に、さらに一つ章を書き加えたものです。
ブルーノ哲学についての画期的な論考であるとともに、哲学史の見方に一石を投じるものとなっています。
個人的な経験でいえば、ドゥルーズとガタリによる『哲学とは何か』の中で、ブルーノがクザーヌスの亜流に過ぎないかのような扱いを受けている箇所があって、がっかりしたことを思い出します。
おまけに、イタリアとスペインの哲学を見下したかのようなくだりもあって、心底がっかりしたことでした。
イタリアとスペインの思想を経由することなく、ヨーロッパの哲学、ひいてはヨーロッパそのものを、語ることができるかのように思いなしているとは、なんと無知でおめでたい人たちでしょうか。
ちなみに、ブルーノには、ニーチェやドゥルーズの思想に通じるところもあるので、ぜひ一読をすすめます。


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