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その奥に沈む滝 [まぶさび詩]

山ねむる、宇宙への、ノスタルジア   (その奥に沈む滝)

砂漠へと、眠りおつ、夢しずく   (ラクダ望郷の滝)

昨日、山口華楊展(京都国立近代美術館)に行ってきました。
実は、さっと見るつもりだったのですが、意外なほどおもしろく、自分にしては長々と見つづけ、さらに珍しくも、お買いものまでしてしまいました。
特に、目を閉じたラクダを描いた「望郷」の前では釘付けになり、まぶさび詩までいくつかできたことでした。
山ねむる、というのは俳句の季語にもありますが、ここでは関係なく、ラクダの瘤が二つの山に見えたことによります。
山まで眠っているように感じられ、ひいては地上の存在すべてが、宇宙へのノスタルジアのうちに静もり沈むように思われたのですね。

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