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鳥山健を偲ぶ会 [現代美術]

昨日は、現代アートの一日でした。
まず、大阪の国立国際美術館で、あなたの肖像―工藤哲巳回顧展を一瞥して、と軽い気持ちで行ったところ、意外におもしろく、長い時間を過ごしてしまいました。
工藤さんは、なんといってもインポ哲学の人だったように思います。
いい方を変えると、ペニスこそがキーコンセプトの人。
それが、ヨーロッパ批判から生命の糸へと広がり、深められていったところに、工藤さんのアート・プロセスがあったというのが、自分なりの理解です。
でも、さすがに「インポ哲学」とは、展覧会の看板に書けませんよ、ね。
ちなみに、工藤さんとは、東京芸大在職中に何度かお会いしましたが、強烈なアルコール臭が印象に残っています。
アルコール中毒が復活したころで、それから間もなく帰らぬ人となってしまいました。
つぎに、今年の5月に90歳で亡くなったギャラリー白代表の鳥山健さんを偲ぶ会に顔を出し、献杯のあいさつを行いました。
鳥山さんには、あれこれとお世話になりましたので、ひと言で言い表せないほどの思いが押し寄せてきます。
それにしても出席者の多かったこと。
およそ200名と聞きましたが、大変な数ですね。
人徳としかいいようがありません。
帰りに渡された『鳥山健の「いとおしい美術を求めて」』にある「ギャラリー白1979-2013 展覧会記録」を見ると、「YES ART」に1985年から1990年まで、わたくしめが毎年かかわっていたことに、あらためて気付きました。
「YES ART」というのは、京都と大阪の若手作家を中心として、1982年から1990年まで毎年、ギャラリー白で開かれていた展覧会で、ときには、大阪以外にも展開していたものです。
そんなところからも、ギャラリー白が、多くの芸術家たちの結節点になっていたことがうかがえます。
鳥山さん、本当にありがとうございました。


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