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まぶさび詩2019 [まぶさび詩]

2019年のまぶさび詩を、まとめておきます。
我ながら、情けないものもありますが・・・

まぶさび詩2019

初日の出、手のひらに、あふれたつ (二〇一九年明くる年の滝)

空海さん、いらっしゃい、タヌキです (屋島に太三郎狸出で立つ滝)

平成を、惜しまんと、ボタン咲く (平成末に牡丹開く滝Ⅰ)
平成を、塗りのこし、ボタン咲く (平成末に牡丹開く滝Ⅱ)
連休を、ものうげに、ボタン咲く (平成末に牡丹開く滝Ⅲ)

平成へ、振りかえり、降りかかる (令和初日に降る滝)
平成は、いずこへと、首かしげ  (令和初日にボタンに降る滝Ⅰ)
初雨を、受けかねて、うなだれて (令和初日にボタンに降る滝Ⅱ)

お日さまの、口づけに、顔あげて (機嫌直して牡丹滝)

むらさきの、妖精の、まいつどい (エレモフィラの咲き集う滝)
散る花を、惜しみつつ、光飲む (エレモフィラに光そそぐ滝)
散りてのち、まぶさびの、滝にたつ (その後のエレモフィラ滝)

わが古書に、一円の、お賽銭 (アマゾン・マーケットプライスの滝)

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まぶさび詩2018 [まぶさび詩]

まぶさび詩2018
今年つぶやいた「まぶさび詩」をまとめて掲載します。


積雪を、はべらせて、ひかりたつ (雪に光り立つ滝)

二度寝して、けだるさを、満喫す (まどろみしたたる滝)

春という、季節わく、カメムシも (啓蟄の滝)

梅ピンク、黄水仙、オドリコソウ (春告げる三色滝)

忖度が、忖度を、呼びしぶく (忖滝)

日のもとに、神つどい、仏たつ (本地垂迹の滝)

陶板に、美術史を、滝のぼり (大塚国際美術館昇龍の滝)

城の塔、髪つたい、星のふる (ペレアスに恋こぼれる滝)
 東京オペラシティで『ペレアスとメリザンド』。
 セミステージだったので、それほど期待はしてなかったけど、思った以上によかった。
 さすが、オペラ史上の奇跡と言えるだけある。
 まずは三幕一場の有名な場面に、まぶさび詩を捧げておく。

ムラサキを、紫の、抱きとめて (ムラサキシキブ紫御殿に降りかかる滝)
 ムラサキシキブを剪定してたら、間違って切った枝が紫御殿の上に落ち重なっていましたので。

日を受けて、露落ちて、色と咲く (裏山に花しぶく滝)
 裏山に一つだけ鮮やかに咲く花が見えましたもので、思わず・・・
 秋の気配も深くなってきました。

くだけちる、宝石の、花しぶき (アメシストセージの滝)

木から地を、色づかせ、冬きたる (紅葉散る滝)
 暖冬にも、着実に紅葉は色づき、散っていくものなのですね。

目ざめたつ、胸奥の、地中海 (マントンの思い出しぶく滝)

夢の闇、うちぬぐい、空の青 (時伝い立つ地中海滝)

 変な夢で目ざめたとき、なぜか昔、地中海沿いのコクトー美術館の東側で寝そべっていたときのことを思いだし、悪夢もぬぐい去られました。

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般若心経まぶさび釈 [まぶさび詩]

般若心経まぶさび釈

ありのまま、見ることへ、誘いたつ  (観自在菩薩の滝)

智恵ふかく、行ふかく、時ふかく   (行深般若波羅蜜多時の滝)

おしなべて、さだまらず、とどまらず (照見五蘊皆空の滝)

空なれば、くるしみも、ちりぢりに  (度一切苦厄の滝)

仏弟子に、智恵の水、そそぎたつ   (舎利子の滝)

かたちある、ものみなの、かげもなく (色不異空の滝)

かげのない、そこにこそ、かたちたつ (空不異色の滝)

いろもなき、ところにぞ、いろのたち (色即是空の滝)

いろのたつ、ところにぞ、いろもなく (空即是色の滝)

こころまた、空なれば、こころたつ  (受想行識亦復如是の滝)

仏弟子に、実体も、はじけちり    (舎利子是諸法空相の滝)

生もなく、死もなくて、しぶくのみ  (不生不滅の滝)

清もなく、濁もなく、ただしぶき   (不垢不浄の滝)

増えもせず、減りもせず、しぶくのみ (不増不減の滝)

空なれば、そのそこに、いろはなく  (是故空中無色の滝)

こころのみ、こころたつ、こころなく (無受想行色の滝)

六根も、空なれば、空にたち     (無眼耳鼻舌身意の滝)

六境も、空にこそ、たつしぶき    (無色声香味触法の滝)

六識も、空なれば、ちるしぶき    (無眼界乃至無意識界の滝)

無知の上に、まよいたつ、無知もなく (無無明の滝)

無知なくば、無知つきる、こともなく (亦無無明尽の滝)

空なれば、老いも死も、ちりしぶき  (乃至無老死の滝)

老いと死の、ちりはてる、こともなく (亦無老死尽の滝)

苦をめぐる、世のまこと、空とちり  (無苦集滅道の滝)

知ることも、得ることも、空とちり  (無知亦無得の滝)

得るものも、なくてこそ、ひかりたつ (以無所得故の滝)

空の空、こだわりも、くだけちり   (菩提薩垂依般若波羅蜜多故心無圭礙の滝)

こだわりも、くだけちり、おそれなく (無圭礙故無有恐怖の滝)

まよいちって、とおざかり、しずかなる(遠離一切転倒夢想究境涅槃の滝)

三世また、空の知へ、さとりたつ   (三世諸仏依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提の滝)

真言の、まぶしさを、身にあびて   (故知般若波羅蜜多是大神呪是大明呪是無上呪是無等等呪能除一切苦真実不虚の滝)

いきてたて、無常なる、ただなかを  (故説般若波羅蜜多呪即説呪曰羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶の滝)

さびしさの、あきらけく、ひびきたつ (般若心経の滝)


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エーコしのぶ滝 [まぶさび詩]

今日は、ウンベルト・エーコが亡くなって1年目。
このエーコ忌にあたり、まぶさび詩と、まぶさび茶を捧げます。

中世に、バラの名の、しぶきたつ (エーコしのぶ滝)

積み上げた本は、不肖わたくしめのエーコ関連のものです。
ただ、『開かれた作品』初版が見つからず残念。
表紙デザインがいちばん気に入っていたのに・・・

エーコ滝.jpg
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被災転校生へ [まぶさび詩]

いじめっ子、菌と呼ぶ、くやしさに (被災転校生襲う滝)
死者思い、くやしさも、はねとちる (寂びしみ生きる滝)
先生よ、おまえもか、菌と呼ぶ (被災転校生突き落とす滝)
げす教師、かばいたつ、委員会 (教育界有耶無耶の滝)

震災の被災地から転校してきた生徒に対するいじめ、恐喝には心いたむものがあります。
それとともに、死んだ人たちを思い、生きねばと決意した生徒には、ほんとうに深く心動かされました。

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真夏の不眠滝 [まぶさび詩]

眠れない、寝ていたい、起きたない  (オネム待ち惚け滝)
朝ですよ、お日さまの、ときの声  (目覚ましお目覚めの滝)
おねぼうさん、地面から、あかんべえ  (イジワルなシダ滝)

このところ忙しくて、めったに使わない脳を酷使しているせいか、不眠続きです。
自虐的まぶさび詩3滝でした。

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歯が歯が歯が [まぶさび詩]

この歯かな、あの歯かな、え どっちも   (虫歯広ごりの滝)
健康な、歯をしのび、なきしぶく   (恐怖の歯科医滝)
チョコレート、食べたくて、歯がなくて   (悪夢だの滝)

先日、久しぶりに歯医者さんに行ってきました。
若奥さんは、あいかわらずかわいかったけど、歯科医院はやはり恐怖のスポットですね。
ということで、もう一滝。

おそろしき、風たちぬ、逃げめやも   (歯科医院の滝)

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アンリ・ミショーの滝 [まぶさび詩]

筆おちて、カオスより、しぶきたつ   (アンリ・ミショーの滝)

今日、10月19日は、フランスの詩人、アンリ・ミショーの命日だとか。
詩人であるとともに、画家としても評価される人でした。
詩を書く筆と、絵筆と、いずれにせよ、カオスに深々と浸されていたように思います。
タグ:絵画
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オルテガの滝 [まぶさび詩]

大衆の、逆流に、非人間   (オルテガの滝)

今日、10月18日は、スペインの哲学者、オルテガの命日だとか。
オルテガといえば、『大衆の反逆』と『芸術の非人間化』ですね。
どちらも、いま読んでも新鮮です。
もちろん、異を唱えたい部分はあるのですが、そのあたりはまたの機会に。

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ショパンの滝 [まぶさび詩]

ピアノへと、さぐりうつ、ノクターン   (ショパンの滝)

今日、10月17日は、ショパンの命日だとか。
「神々さえも背中を伸ばす」といわれたそのピアノ曲の中でも、いちばん好きなのは、ノクターン。
ときおり口ずさんでは、背中を伸ばしています。

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