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ルネで悄然 [京都大学]

ルネで悄然、といっても、ルネ・デカルトのことではありません。
京大生協書籍部のことです。
ほんとうに久しぶりで出かけたのです。
ねらいは、トマス・アクィナスの『神学大全』の邦訳書でした。
以前なら、いったいいつのことかと呆れられるかもしれませんが、哲学書コーナーの上のあたりに燦然と並んでいたように記憶するのですが、なんと一冊も見当たらなかったのです。
かろうじて、新刊書のコーナーに一冊だけポツネンと置かれていただけでした。
それに比べて、すべてとはいいませんが、どうでもよいような本の並んでいること、並んでいること。。。
柄にもなくいわせてもらえれば、教育者の端くれとしても、学生のことが心配になってきます。
いやしくも西洋の思想ないしは哲学に、少しでも興味のあるものなら、トマス・アクィナスは読まなければなりません。
しかし、ひょっとして思い過ごしであればと思わないでもないのです。
なぜかといえば、以前なら、学生にあふれていた書籍部が、あまりにも閑散としていたからです。
それはそれで、悄然としてしまうことではありますが。。。

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