超絶短詩トリプティク・オークション

王　　　くしょん　　　（オークション）
腰　　　たんたん　　（虎視眈々）
はっ　　　剣　　　　　（発見）

この暑さなものですから、貧乏学者の妄想といわれても仕方ありませんね。
最近、やたら美術市場のことが気になるのです。
先日、見てきた国立新美術館のアンドレアス・グルスキー展の衝撃もあるかもしれません。
その作品が、現存写真家としては最高額で落札されたという作家ですね。
特に、「バンコク」シリーズは、写真もここまで来たかという思いでした。
川面を写したものなのですが、抽象画に見えたり、シュールに見えたりと、いずれにせよ息をのむ美しさなのです。
でもよく見ると、川に捨てられたゴミが浮かんでいたりするのですね。
そのような発見まで、妙に楽しく感じさせるとは、心憎いかぎりです。

タグ：国立新美術館 アンドレアス・グルスキー