SSブログ

『哲学の歴史』別巻(中央公論新社)届く [あいだ哲学]

中央公論新社の『哲学の歴史』シリーズの別巻が届いていた。全12巻が完結した後、ずいぶん間があいたので、ようやくという感じだ。
この巻には、シリーズ全巻執筆者のアンケート回答も収められているとのことだったから、なかば楽しみにしてはいた。なかばというのは、どうせハイデッガーやらニーチェやらを挙げる連中で埋めつくされるのだろうという嫌悪感が混じっていたからである。この期待というか恐怖感は、ある意味で心地よく裏切られたといってよい。埋めつくされるというところまではいかなかったからだ。
むしろホッとしたのは、山田晶先生や藤沢令夫先生の仕事を挙げている人が複数いたことである。
別巻でおもしろかったのは、熊野純彦、鈴木泉ほかによる鼎談だ。ハイデッガーによる「存在の忘却」史観により、ドイツ語圏の哲学史のレベルまで下落してしまったこと、ジルソンの仕事の大きかったことなどが、議論されていて、とても好感がもてたのである。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。