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詩集『空うみのあいだ』評および自註・その1 [方法詩]

先日届いた『現代詩年鑑2010』(『現代詩手帖』12月号、思潮社)に、拙詩集『空うみのあいだ』が、いろんなかたちでとりあげられていました。
まず「2009年代表詩選」では、当詩集から「ブルーノの滝」が選ばれ掲載されていました。
また、恒例のアンケート「今年度の収穫」の回答では、ぼくにしては多くの人が当詩集を挙げてくれていました。
今年の連載「詩書展望」を担当されていた田中庸介さんには、「なかなかどうしてテンポよく、エスプリが利いて、読みやすくかつ過激な、すてきな詩集となっている。方法詩と現代詩のコラボレーションが作品に奥行きを産み、著者これまでの最高傑作ではないかと思われる」との評をいただきました。
田中さんには、すでに同連載で『ほう賽句集』に好意的に言及していただくなど、詩壇から無視されることの多いわたくしめにとっては、まことにありがたいかぎりでした。
『空うみのあいだ』は、確かにレイアウトに凝っていることもあって、視覚詩あるいは具象詩の系譜に位置づけたいという人も多いかもしれません。
しかし田中さんも看破してくださったとおり、あくまで読まれるべき詩なのです。
エズラ・パウンド的な言い方をすれば、ファノポエイア、メロポエイア、ロゴポエイアという、詩の三つの側面をすべて備えた詩、それが、わたくしめのめざす方法詩といえるかもしれません。
欲張り! と誰かさんにいわれそうですね。


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