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山田晶先生の死 [あいだ哲学]

まったく関係のない項目を検索しているうち、山田晶先生死去の記事を見つけ、驚愕している。
このところ、何にも興味を持てなくなってしまい、新聞に目を通すこともなくなったからだろうか。2月29日に亡くなったとのこと。気づきもしなかったのだ。
京大の学生のころ受けた授業で、いちばん印象的だったのが、山田先生の授業だった。黒板を隅から隅まで使って、ギリシア語やラテン語の原文を書き込んでいて、写すのが大変だったのである。とにかく情熱的な授業で、ほとんど理解できなかったが、大変な思想史的深みをかいま見させてもらったように思う。
のちにトマスをかじりはじめたとき、まずすがったのが山田先生のトマス研究だった。このトマス研究を読まなかったら、あいだ哲学を基本的なところで深めることはできなかっただろうし、岩波新書の『ベルクソン』を書きあげることもできなかっただろう。
それにしても、先生の死去は、どれほどの大きさで報じられたのだろう。ぼくにとっては、第1面をすべて使ってほしいほどの大事件である。創文社の中世哲学研究も、あと一巻が出ていなかったように記憶する。あれこれと気になるばかりだ。
来週の台湾シンポの原稿を仕上げなければならないのに。。。

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